自律神経失調症について
自律神経失調症
「あれ?最近、調子が出ないな・・・・」
「なんとなく億劫」
「持病が治り難い」
など、日常生活に支障はないけれど、
「元気ですか?」と聞かれて、
「はぃ!元気です!」とは答えづらい・・・・
最近、とても多くの方が感じていらっしゃるこの症状、
自律神経失調症かも知れません。
そんな変調を感じた時にケアが大切です。
未病(まだ病名もつかず、しかし健康ではない状態)のケアは1回~数回で改善が見られます。
未病の時間が長くなればなるほど、病気に向かって進行していますので、
ケアではなく治療が必要になってきます。
ケアの段階では、リラクゼーションのように、‘心地良いケア‘で心身ともにリフレッシュするいい時間となります。
「あれ?」と、思われた時のケア。
そして。
「体調が思わしくない・・・」と感じた時の治療。
東洋医学は、どちらも身体バランスを整えることから始めますので、
身体の症状が楽になり、心のリラックスまで感じて頂くことが出来ます。
自律神経失調症の症状は、個人差があり、
肩凝りとして現れる方、
持病(アトピー性皮膚炎や、喘息)などが発症してなかなか治りにくい方、
生理周期や程度など、身体サイクルが崩れてしまう方
様々です。
それもそのはず。
自律神経とは、身体が健やかに運営されるよう、脳からの指令で身体機能を司っている神経だからです。
自律神経のバランスを管理しているのは、大脳にある視床下部です。
ここにはホルモンを分泌している部分があるため、ホルモンバランスの崩れが自律神経失調症を引き起こすことがあります。
特に女性ホルモンの変化を持つ女性は、自律神経の乱れに大きく影響してきます。
発症した部位(肩凝りなら筋肉や首周り、生理不順なら子宮など)には病原がなく、
その機能を指令している自律神経神経の誤作動が原因となっているのが自律神経失調です。
肩凝りが辛くてマッサージを受けても改善せず、数日後にはまた肩凝り・・・となってしまうのは、そのためです。
東洋医学は、
身体状態を個々に観察、診断して治療方針を決めていく
「症状に合わせた治療」を行います。
診断の視野には、
「なぜ?そのような症状となってしまったか?」という原因追求が土台となっています。
まさに
パーソナル(個々の症状に合わせた)な治療です。
身体の自然治癒力を高めて、健康に導く
自然治療のため、お薬の服用のような副作用がありません。
しかし。
肩凝りの治療をしたら生理痛まで解消されたという
思わぬ「福作用」があります。
東洋医学の治療は身体のバランスを整えるので、このような福作用が度々、起こります。
身体バランスを整えることで、
自律神経を穏やかに整え、
日常のちょっとした体調管理が可能になります。
ストレス、不規則な時間の活動など
様々な身体ストレスが原因で起こる自律神経失調症は、
東洋医学で自然に優しくケアしていきましょう。
自律神経失調症は、身体の様々な症状が現れます。
- あたま
- 頭痛、頭が重い、めまいなど
頭の側部のズキンズキンとした痛み
首から後頭部にかけて締め付けられる痛み
首や肩コリが同時に現れることもあります。 - 目
- 疲れ目、物が見えにくい、ドライアイ、涙が出る、目の奥が痛い、眼精疲労など
- 耳
- 耳鳴り、耳の閉塞感など
- 口、のど
- 口の渇き、味覚の異常、舌の痛み、のどの異物感・圧迫感など
- 心臓(血管)
- 動悸、息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、手足の冷えなど
脈が速くなる、急に体がほてる、ドキドキする - 消化器
- 下痢、便秘、吐き気、胃の不快感、空腹感はあるが食べたくないなど
- 泌尿器系
- 頻尿、残尿感、尿が出にくいなど
- 手足
- 冷え、ほてり、しびれ、痛み、足のふらつきなど
夏でも冷えを感じる方は要注意です。 - 筋肉
- 肩や首のコリ、関節(肩・膝・手首など)のだるさ、全身の筋肉痛など
- その他
- 生理不順、皮膚のかゆみ、抜け毛
- 心
- 情緒不安定
急に怒ったり泣いたりする
集中力が続かない
仕事などでミスが続く
物忘れが増える
イライラする
怒りっぽくなる
憂うつ感
ヤル気がでない
落ち込みやすい
不安感眠りが浅い
不眠症
同時にいくつもの症状が出ることが多いといわれていますが、症状の出方には個人差があるため、一つの症状しか出ない人もいます。
これらの症状は身体からの緊急のサインが出ているということ。
重症化すると別の病気へと進行することもあるので、早めに対策が大事です。
日常に出来る自律神経を整えるケア
自律神経が乱れる原因は、
ストレス、体質、性格、環境、生活習慣など様々です。
ご自身の身体や心の特徴を知ってケアをしてあげましょう。
- 夜更かしや徹夜
- 人間の体は、昼間は交感神経が優位に働き、夜は体を休めるために副交感神経が優位に働くようになっています。
しかし、昼夜のリズムが狂うと、副交感神経と交感神経のスイッチの切り替えが難しくなるのです。
緊張が続いた時には、ゆっくりと湯船に入り副交感神経を優位に整えてから寝ましょう。 - 夜の過ごし方
- 本来人間は、夕暮れになったら体を休めて、夜明けともに活動していました。
24時間店が営業し、夜中もインターネットで世界と繋がることができる現代は、自律神経のバランスを崩しやすい環境であるといえますね。 - 食事
- 3食の時間を守ることも身体のリズムを整え安定させます。
また食事をした身体が行う消化は副交感神経が行います。
食事を抜いてしまう。急いで食べるなど、副交感神経の働きを乱さないようにしましょう。 - ストレス発散方法
- 身体をストレスから開放するためには、【身体を自由にする】ことが最優先です。
大騒ぎしたり、暴飲暴食をしても身体は自由になりません。
ご自身の身体に見合ったストレス開放法を見つけることも大切です。
身体に合わせた日常のケアについては、治療時にアドバイスさせていただきます。